【イベントレポート】平成29年度大凧あげ祭り(春日部)

今年も春日部大凧あげ祭り開催!

  画像協力:Minoru Ichinoさん 
画像協力:春日部いいトコ探し隊 岩井さん

日本一の大凧「春日部大凧あげ祭り」

”由来”

江戸時代後期、天保12年(1841)、生国出羽国山本郡水沢邑の西光寺の弟子、浄信という僧が、各地巡礼の折に宝珠花の小流寺(現在の春日部市西宝珠花)に宿泊した時に、その土地の人々を集め養蚕の豊作占いとして凧揚げの話をしました。「繭の値段が上がる」と「凧があがる」の意味を掛けていると言われています。その占いを聞いて人々は、数十個の凧をあげて繭の豊作を占うというようになったと伝えられています。
このころ宝珠花は、江戸(東京)への唯一の船運交通として、江戸川が大きな役割を果たしており、この地方の文化・経済の中心地として大いに栄えました。そこで人集めのために、繭の収穫前に賑やかにあげられた凧を旧暦5月の端午の節句に周辺の男子出生のお祝いとして、各戸では子どもの名前、紋章を書いた大凧、小凧を作って、凧あげ祭りをしました。また、一部では、凧合戦も盛んだったようです。そのころから凧の形も自然に大型になり、共同であげるようになりました。そして明治の初期には現在の大凧の半分くらいの大きさになり、中期には現在の大きさになりました。

江戸川河川敷で、毎年5月の3日と5日に開催されます。この時に揚げる凧は、和紙と竹で3カ月もかけて大凧文化保存会の会員によって作られます。まず大凧を前に、その年に初節句を迎える子どもたちの健康と幸福な成長を願う儀式が行われ、その後、上若と下若それぞれの大凧をあげます。

大凧文化保存会「下若組」より抜粋

開催:平成29年5月3日(祝)・5日(祝)
会場:埼玉県春日部市西宝珠花・江戸川河川敷(宝珠花橋下流)
・5月3日(祝)のスケジュール 

 7:00/大凧製作

 12:30/開会式

 13:00/小凧飛揚 

 14:00/大凧飛揚 
・5月5日(祝)のスケジュール
 13:00/小凧飛揚 
 14:00/大凧飛揚

 9:00/ 創作凧あげ大会 

【上若組】

・大凧 世界
・小凧 江戸川、小凧、天空

【下若組】

・大凧 平和
・小凧 大地 火の鳥


大凧風景(表)

大凧風景(裏)


大凧は近くで見ると圧巻です。この江戸川の舟運で栄えた同地域の初節句を祝う祭りは、江戸時代から続いており、上若と下若の二手に分かれ、『縦15メートル横11メートル、重さ800キロ』の大凧をあげます。


イベント風景(写真館)

出店グルメを堪能中

小凧、撮影中

小凧と言っても(縦6メートル、横4メートル、重さ150キロ)のサイズです。

大凧準備①

大凧準備②


動画(小凧編)

動画(大凧編)

小凧は順調に空に舞いました。会場からは大凧にも期待がかかりましたが、3日は飛翔せず。5日も風は足りず、その分を引き手が補い大凧は少しばかりふわりと、浮上しました。(動画は無し)

大凧は来年に期待ですね。


移動手段

【補足】南桜井駅から大凧会場までは、シャトルバスが便利です。

・資料も入手できます。

動画(大凧会場から南桜井駅まで/タイムラプス)

かすかべ聞き込み隊。

『かすかべ聞き込み隊』は、埼玉県春日部市に住む人や楽しむ人達のコミュニティと連動した聞き込みメディアです。ひとりひとりの春日部を聞き込みに周辺の街にも「楽しい」や「再発見」を集めに行きます。よろしければ、あなたが知っている春日部の魅力も聞かせてください!

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